米Microsoft(マイクロソフト)がメディア企業Semaforと提携し、ニュース記事の作成のための生成AIの活用を支援する。

新興メディアのSamaforが生成AIを活用

報道によると、Microsoftの生成AI技術を使って、Semaforのニュース生成を支援する。SemaforはBuzzFeed NewsやNew York Timesの編集担当を務めてきたBen Smith氏らが2022年に立ち上げたメディア企業。政府、ビジネス、テクノロジー、気候変動、世界などのニュースを取り扱っている。

契約の一部として、MicrosoftはSemaforの新しいニュースフィード「Signals」のスポンサーになるという。金額は公開されていないが、情報筋によると「相当な金額」とFinancial Timesは報じている。

Signalsは1日数十本の速報とニュース分析のフィードを流す。Smith氏によると、Signalsの記事は(生成AIではなく)ジャーナリストが作成し、AIは記事作成に必要な情報を提供する調査に使うという。

メディアと生成AIの提携としては、「Business Insider」などを抱えるAxel Springerが2023年12月にOpenAIとニュースの要約で提携している。一方で、The New York Timesは2023年12月末、自社ニュース記事が許可なくトレーニングに使われたとして、OpenAIを提訴している。