電通は2月2日、顧客企業の人財採用におけるブランディングを支援するコンサルティングチーム「採用ブランディングエキスパート」を発足したと発表した。Z世代の新卒採用や第二新卒などの採用に向けて電通が提唱する「就活ジャーニーマップ」を起点に、顧客企業の人財採用におけるブランディング活動を支援していくという。

  • 電通が提唱する「就活ジャーニーマップ」

    電通が提唱する「就活ジャーニーマップ」

「採用ブランディングエキスパート」では、人基点のマーケティングメソッドを活用した電通オリジナルの考え方である「就活ジャーニーマップ」を提唱。各社の採用ターゲットのインサイトを、電通が保有するZ世代に関する知見や定量/定性調査を基に分析し、就職活動における企業の認知から内定後の入社までの各フェーズにおいて、重要なコンタクトポイントや有効な訴求ポイントを体系化する。

コンサルティングチームには、電通若者研究部と連携し、電通独自のZ世代への大規模調査の実施や個別の学生インタビューなどを通して人財採用のトレンドを把握して蓄積するチームや、顧客企業の戦略や施策の整理、新たな戦略フレームの開発を行うチーム、パートナー企業との業務提携などを行うチームが参画。それぞれのチームが連携することで顧客企業の人財採用に最適なコンサルティング・プランニングを行うという。

また、Z世代のインサイトを専門としたコンサルタントや実際に人事経験のあるコンサルタントなどの経歴をもつメンバーが所属し、統合的に顧客企業の人事部/採用部門とZ世代のギャップを埋めるブランディングを支援して「Z世代の人財採用という経営課題」の解決に貢献していく構えだ。

  • 3C分析を起点としたフレームワークの概要

    3C分析を起点としたフレームワークの概要

実際に「採用ブランディングエキスパート」のメンバーが過去に取り組んだ事例では、「ターゲットからのエントリーが1.5倍以上に拡大」「採用ウェブサイトへの流入が1.5倍以上に拡大」「求職者からの企業イメージが変化し、就職人気ランキングが200ランク以上にアップ」などの成果を達成。彼らはブランディング業務の経験がない人事部/採用部門でも活用できるよう、マーケティングの基本でもある3C分析を起点としたたシンプルなフレームワークを導入しているほか、従業員の採用活動へのコミットメントやモチベーション形成を促進するワークショッププログラムも用意しているということだ。