ユーグレナは、エムエスディの企画立案のもと、UNCHIが運営する大阪の人気ラーメン店「人類みな麺類」とコラボレーションし、ユーグレナの藻類を活用した「宇宙に最も近いラーメン」を期間限定で販売すると発表した。

宇宙に最も近いラーメンは、宇宙空間での培養研究も進められているユーグレナの藻類ある「オーランチオキトリウム」「石垣島ユーグレナ」「ヤエヤマクロレラ」を使用したユニバーサル・サステナブルラーメンとして開発されたもので、例えばオーランチオキトリウムは細胞重量の20%近くがDHAで占められるなど、宇宙空間において不足する魚類含有の必須脂肪酸を効率的に供給できる微細藻類として、宇宙食素材としても活用が期待されている。また、石垣島ユーグレナは59種類の栄養素を含有した藻類、ヤエヤマクロレラはタンパク質とデンプンの含有量が高いという特徴を持つ藻類で、どちらも環境的要素に配慮した責任ある方法で育てられており、SDGsの目標14の達成に有効な方法の1つである「ASC-MSC 海藻(藻類)認証」も取得済だという。

  • 宇宙に最も近いラーメン

    宇宙に最も近いラーメン (出所:ユーグレナ)

微細藻類は他の動物や植物と比べて単位面積当たりの生産性が高く、閉鎖的空間になり得る宇宙での栽培にも適しており、宇宙に最も近いラーメンでは石垣島ユーグレナとヤエヤマクロレラを麺に、魚介系風味が特徴のオーランチオキトリウムをスープにそれぞれ配合、麺の色が緑という特徴的なものとなっている。

ユーグレナは、宇宙空間での「食」の地産地消(宇宙食3.0)に貢献する食材の研究を進めており、宇宙のような特殊で閉鎖的な環境下でも発育・栽培できる可能性を秘めたオーランチオキトリウムなどの各種食材を活用した即席カップ麺「2040年サステナブルラーメン」を開発、2023年3月にクラウドファンディングを実施するなど、これまでにも宇宙や環境を意識した取り組みを行ってきた。また、UNCHIも「宇宙でも作れる、そして食べられるユニバーサル・サスティナブルなラーメン」の第一歩として、2023年11月に宇宙プロジェクト「人類みな麺類宇宙へ!!!」を開始するなど、宇宙や環境を意識した取り組みを進めてきており、そうした縁もあり、今回のコラボレーションに至ったと説明する。

なお、宇宙に最も近いラーメンの提供店舗と期間、提供数は、大阪市淀川区の「人類みな麺類」が2024年2月4日と5日で1700食、東京都渋谷区の「人類みな麺類 東京本店」が1月28日と29日で700食、名古屋市中村区の「人類みな麺類 JR名古屋駅・幻の1番線」が1月24日と25日で1300食となっている。