NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は1月9日、茨城県つくば市において、高齢者や移動に制約のある人、および駅から周辺施設を利用する人などに向け、遠隔操作型パーソナルモビリティを活用して移動や買い物を支援するサービスの実証実験を開始することを発表した。

なお、今回の実証実験はNTT Comが内閣府から受託した「先端的サービスの開発・構築や先端的サービス実装のためのデータ連携等に関する調査事業」の一環として、つくば市の協力によって実施するものだ。

つくば駅周辺における近距離移動と荷物搬送サービスの提供

実証では、つくば駅を起点としてパーソナルモビリティを活用した近距離移動、および荷物搬送サービスの提供について検証する。地域の美術館や図書館、駐車場などへのパーソナルモビリティを活用した移動サービスや、荷物を持ち歩く人の負担軽減を目指して、ロボットによる荷物のポーターサービスをトライアル的に実施するという。これにより、つくば駅周辺の移動や荷物搬送に関するニーズ把握にも取り組む。

  • つくば駅前での移動サービスの提供

    つくば駅前での移動サービスの提供

自治会館を拠点とした移動支援と買い物支援

また、パーソナルモビリティを活用した移動支援サービスと、自治会館を拠点とした買い物支援サービスも実施する。利便性や事業性について検証する。自治会館を拠点とすることで、注文商品を任意の時間(自治会館に寄るついでやバス停からの帰りなど)に受け取れるようになる。

自治会館から自宅付近までパーソナルモビリティにより移動手段を確保することで、注文商品を自宅まで持ち帰る際の負担軽減が見込める。なお、実証時は事前に準備された商品を使って、模擬的にサービスを体験できるようだ。

  • 自治会館を拠点とした移動・買い物支援サービスの提供

    自治会館を拠点とした移動・買い物支援サービスの提供