エクサウィザーズがAIに関する有識者委員会を設立

エクサウィザーズは12月26日、「AIの適切性に関する有識者委員会」を設立したことを発表した。各ステークホルダーが安心してAIを利用できるよう、技術的視点だけでなくさまざまな視点と専門知識を活動に反映させることを目的として設立に至ったという。

なお、委員会は特定の部門やその傘下には属さずに、独立した組織として同社のAI基本ポリシーの運用や、各プロダクトおよびプロジェクトへの適切性評価基準の策定、その運用に対する提言を行う。同社は取締役会や経営会議といった経営プロセスに対して、委員会の提言を生かすとしている。

  • 有識者委員会を設立した

    有識者委員会を設立した

委員会設立の背景

エクサウィザーズは「AIを用いた社会課題解決を通じて、幸せな社会を実現する」をミッションとして掲げている。その実現に向けてAIシステムの企画や開発、運用に取り組んでいるが、AIが適切に用いられなければ社会や人々に不安や混乱などを与え得るとして、2023年4月にAI基本ポリシーを策定している。

その一方で、広島AIプロセスや欧州連合AI規制法案、総務省・経済産業省のAI事業者ガイドライン案など、 AIの適切性を主眼に置いた公的なガイドラインや法規制の検討が国内外で急速に進展していることから、同社はこうした状況に対応するため技術的視点に加えて、自律的かつ実効性あるAIガバナンス体制の確立、ステークホルダーとの適切な協働関係の構築、AIの社会的影響を評価する仕組みの構築に向けた取り組みを進める。