エクサウィザーズのグループ会社であるExa Enterprise AIは12月25日、生成AIの利用実態に関するアンケート調査の結果を公表した。この調査は日本経済団体連合会の後援を受けて12月12日に開いたセミナーの参加者ら522社695人が回答した。今回の調査は4月末8月末に実施した調査に続き3回目となる。

  • 生成AIの活用に関する調査の結果を公表した

    生成AIの活用に関する調査の結果を公表した

調査では、ChatGPTをはじめとする生成AIの業務での利用状況を、「レベル1(関心なし)」「レベル2(関心はある)」「レベル3(試しに利用)」「レベル4(時々使用)」「レベル5(日常的に使用)」の5段階に分類している。

調査の結果、レベル5は31%と初回の7%から25ポイント増えていることが明らかになった。レベル4と合わせると約7割となり、業務で積極的に利用している層が増えている結果となった。また、経営層の4分の1が業務で日常的に利用していることも明らかになっている。

同社はこの結果を受けて、今後は各業務での活用促進に向けたリーダー人材の発掘や、良好なプロンプトに関する情報共有の促進などが必要になるとしている。

  • 生成AIを業務に取り入れている企業の割合が25%増加していた 資料:Exa Enterprise AI

    生成AIを業務に取り入れている企業の割合が25%増加していた 資料:Exa Enterprise AI

生成AIの利用頻度について質問すると、レベル5の利用者は3割以上が1日5回以上利用しており、2〜4回程度利用している人と合わせると約8割が1日に複数回利用していることが分かった。

このように生成AIの活用が進んでいる企業は生成AIへの習熟度を増し、活用が進まない企業との成果面での差が出てくる可能性がうかがえる。