ウイングアーク1stは、社内情報の有効活用のため、業務システムやBIツールと連携し統合されたデータ分析基盤を提供するプラットフォーム「Dr.Sum」の最新バージョン「5.7」を12月19日にリリース、同日「ChatGPT」と連携した生成AI機能を来春実装することを発表した。

「Dr.Sum Ver.5.6」(公式Webサイト)

「Dr.Sum Ver.5.6」(公式Webサイト)

「Dr.Sum」は、業務システムから取得した情報をデータベースで高速集計し、BIツールを活用し分析結果の表示を行う一連プロセスをシームレスに行う機能を提供するデータ分析基盤サービス。社内外のデータを分析し企業経営からシステムへの利活用、営業分析まで幅広いデータ活用をサポートする。

CDataアダプターで「つなぐデータベース」に

最新版「Ver.5.6」では、データ連携機能とデータベース機能、ユーザーインターフェース「Dr.Sum Datalizer」などを大幅に強化。特にデータ連携機能では、新規にCData Softwareのデータ連携アダプターを導入、Salesforce、kintoneとのデータ連携が実現したほか、データ連携ツール「Dr.Sum DataLoader」で新規にPostgreSQLとの同期が可能になる。ファイル管理機能では、新機能「File Upload Agent」を実装、ファイル、フォルダーの監視と「Dr.Sum」へのアップロード、取り込みを自動化する機能が利用できるようになっている。

  • 「Dr.Sum Ver.5.6」新システム概要

    「Dr.Sum Ver.5.6」新システム概要(同社資料より)

来春には「ChatGPT」と連携したPythonでの高度な分析を可能とする「Dr.Sum Copilot」を予定

データ分析を行う「Dr.Sum Datalizer」でもSQLの拡充による運用と速度改善、管理ツールの操作性向上、データのビュー設計のアシスト機能などによりデータベースとしての機能が強化されている。ユーザーインターフェイス面では、ビューをカスタマイズできる機能によりユーザー側にとって自由度の高い分析が可能になる。

同社では、更に2024年春リリースを目標にOpenAIの「ChatGPT」を活用しデータ整備や分析のアシストを行う新機能「Dr.Sum Copilot」の実装を発表。同機能を利用することで、データベースエンジンでSQL、Pythonコードを生成し高度な分析や作業の効率化などが可能になるという。サービスの利用は、クラウド版が月額150,000円(以下、税別)から、オンプレミス版がサブスクリプションライセンス形式で月額120,900円から。詳細はWebサイトから要問合せとなる。