Sansanは12月13日・14日、神田明神にて「Sansan名刺納め祭 THE FINAL」を開催している。本稿では、イベントの詳細と13日に行われた紙名刺にまつわるご祈祷の様子をお伝えする。

Sansan名刺納め祭 THE FINALとは

皆さんは、神田明神に訪れたことがあるだろうか。

神田明神は、神田、日本橋、秋葉原、大手町、丸の内、築地魚市場など108町会の総氏神として知られる由緒ある歴史の深い神社で、徳川家が関ヶ原の戦いの際に合戦の戦勝の祈祷を行ったという話も有名だ。

また2023年の夏にはTBS系日曜劇場「VIVANT」の撮影地として登場したのをきっかけに、聖地巡礼スポットとしても注目を集めた。

  • 神田明神 平日からたくさんの人が訪れる神社だ

    神田明神 平日からたくさんの人が訪れる神社だ

そんな神田明神で12月13日・14日の2日間で、Sansan名刺納め祭 THE FINALという来年のビジネスの良縁とデジタル化推進を祈願するイベントが開催されている。

このイベントは、2015年に誕生したもので、ビジネスパーソンの必需品である「名刺」を「ビジネスの出会いの証」として捉え、その名刺を年末に整理することで1年間のビジネスでの出会いに感謝しながら、晴れやかな気持ちで新年を迎えてほしいという想いが込められている。

ここまでコロナ禍のオンライン開催なども経ながら、計8回のイベントが行われてきたが、イベントを主催するSansanが「名刺や紙書類のデジタル化がさらに進めば、紙の名刺を納める機会は今年で最後になるかもしれない」という結論に至り、今回の名刺納め祭を「THE FINAL」と銘打った。

  • Sansan名刺納め祭の歴史

    Sansan名刺納め祭の歴史

ビジネスの良縁を祈願するご祈祷

御茶ノ水の駅で降車して神田明神に向かうと、大きな赤い門に「名刺納め祭」の文字。そして、門をくぐるとすぐに名刺納め祭の参加者の受付が用意されている。

  • 神田明神に名刺納め祭の文字

    神田明神に名刺納め祭の文字

受付の隣には「護縁箱」と書かれた賽銭箱のようなボックスと、専用スキャナーが設置されている。この名刺納め祭に訪れたビジネスパーソンは、持ち寄った紙の名刺を専用スキャナーで電子化し、不要になった名刺を護縁箱に納めるのだ。

  • 不要になった名刺を護縁箱に納める

    不要になった名刺を護縁箱に納める

加えて、イベントに集まったビジネスパーソンたちが参加し、ビジネスの良縁を祈願するご祈祷も行われた。ご祈祷では、参拝者へのお祓いや福鈴(巫女が鈴を振り、福を授けてくれる)、玉串拝礼(榊や松などの常緑樹の小枝に紙垂や麻をつけたもので、神前に串に託して献上する)などが行われた。

  • 護縁箱と参拝者へお祓い

    護縁箱と参拝者へお祓い

  • 巫女が鈴を振り、福を授けてくれる

    巫女が鈴を振り、福を授けてくれる

玉串拝礼では、Sansanの代表社員が神前に進み、玉串に願いを込めて捧げられ、その後は、参拝者一同で二拝二拍手一拝が行われた。

また最後の神職挨拶では、ご祈祷を行った神職から「デジタル化できるところはデジタル化し、人との交流など対面だからこそ良い効果を発揮する部分は残し、両方の面で良い縁が結ばれますように」ということが語られ、会場全体が厳かな雰囲気に包まれながらご祈祷が終了した。

ご祈祷は12月13日の10:45〜11:05、12月14日の13:00〜13:20の2回実施され、名刺のスキャンは14日の15:00まで行えるとのこと。

また、受付の横では、オーダースーツギフトカードやワイヤレスイヤホンなどといった「会社員が動きやすくなるグッズ」が当たる抽選会も行われているので、ぜひ参加してほしい。

  • 「会社員が動きやすくなるグッズ」が当たる抽選会

    「会社員が動きやすくなるグッズ」が当たる抽選会

THE FINALとして行われた2023年のSansan名刺納め祭。「名刺や紙書類のデジタル化がさらに進めば、紙の名刺を納める機会は今年で最後になるかもしれない」というSansanの想いは叶うのか。2024年の名刺電子化の動向はいかに。