野原グループは12月13日、建物のVR撮影データ(3Dスキャンデータ・デジタルツイン) に什器・設備・使用建材などの建物資産に関連する情報を集約して管理ができるサービス「SIM-ON」を提供開始すると発表した。

「SIM-ON」は、既存建物のVR撮影データ(3Dスキャンデータ)に什器・設備・使用建材などの建物資産に関連する情報を集約して、資産と施設の管理、IoT機器のデジタル管理ができるサービス。

「SIM-ON」の主要機能

「SIM-ON」では、実際に使用している設備、什器、建材、IoT機器などに関するすべてのデータ(写真、動画、PDF)をVR撮影データに集約する。これにより、維持管理業務の関係者が視覚的に欲しい情報にアクセスすることを可能にする。

また、3Dモデルを軸としたインタフェースに、施設管理に関するタスクと問題を集約し、メンテナンス作業のスケジュール管理を実現するほか、施設点検を3D上でナビゲートする。

複数のベンダーのIoTデバイスの集中管理を実現し、デバイスのアクティビティと設定を視覚的に表示する。

  • SIM-ONにおける、IoT機器の運用状況の可視化(左)、資産情報や資産カテゴリーの管理(中央)、施設のメンテナンススケジュールの作成(右)

「BuildApp」の維持管理向けサービス群の概要

「SIM-ON」の誕生により、BIM 設計-製造-施工支援プラットフォーム「BuildApp」の維持管理向けサービス群(デジタルツイン施設管理)も開始した。 「BuildApp」は、設計事務所やゼネコンが作成したBIM設計データをより詳細なデータにし、各建設工程で必要なデータとして利活用し建設工程全体の生産性向上を実現するクラウドサービス。

SIM-ONは、BuildAppの維持管理向けサービス群(デジタルツイン施設管理)の一つとなる。