ピュア・ストレージは12月11日、AI(Artificial Intelligence:人工知能)の導入において各業界の企業が直面する課題と、AIという先進技術に不可欠であるにもかかわらず見過ごされがちなエネルギー要件について調査したレポート「Drivers of Change: Meeting the Energy and Data Challenges of AI Adoption」を公表した。

この調査は同社が米Wakefield Researchに委託して実施したもので、米国および欧州における社員500人以上の企業に所属する、ITバイヤー500人を対象としている。

調査の結果、AIを導入した企業の88%で計算能力の需要が劇的に増大していた。47%と半数近くはAI導入後に計算能力を2倍以上に増強する必要があったとのことだ。また、ITバイヤーの73%がAIの導入に必要なエネルギー要件を十分に考慮できていなかった。

ITバイヤーの73%は、AIの利活用にはデータ管理のアップグレードが必要、または将来的に必要になると回答した。アップグレードの具体的な内容としては、データ管理ツール(48%)、データ管理プロセス(46%)、データストレージインフラ(46%)が挙げられた。

回答者の89%が、AIの導入後にITインフラをアップグレードした結果、ESG(Environment:環境、Social:社会、Governance:ガバナンスの頭文字を取ったもの)目標の達成が困難になったと回答。中には対策を講じている企業もあり、AIを既に導入している、または今後1年以内に導入する予定のある企業のうち60%が、ESG目標の達成のためにエネルギー効率の高いハードウェアに投資した、または投資する予定であると回答している。