11月17日より1週間、ニュースを独占したOpenAIのCEO解任騒動。OpenAIは11月29日、CEOを務めてきたSam Altman(サム・アルトマン)氏がCEOに復帰したことを、新しい取締役会メンバーとともに発表する形で幕を閉じた。渦中の人、アルトマン氏がインタビューに応じている。
同氏のインタビューは、Open AIのCTOでアルトマン氏が解任時に暫定的にCEOに任命されたMira Murati氏と行われている。11月30日付のThe Vergeが報じている。
「なぜCEOを解任されたと思う?」「なぜ取締役はあなたへの信頼を失ったのか?」「(アルトマン氏がXに投稿した)取締役との誤解とは何か?」などの質問については、アルトマン氏は回答を控え「調査に任せる」などと述べている。
CEO復帰について「取締役会から復帰を要請された?」という問いにアルトマン氏は「イエス」と答え、「復帰をためらったか?」については「長くはないが(ためらった)。自分の身に起きたことについてさまざまな思いがあった」と述べた。
アルトマン氏は「土曜の朝、数人の取締役が、この件について話そうと電話をしてきた。その時の自分の反応はある種の反抗だった。“傷づいているし、憤慨している。ひどい”という感じだ」と復帰につながるミーティング前の感情を振り返っている。
また、同氏は「だが、すぐに自分はこの会社を愛しているし、この4年半の間自分の人生の力を注いできたと思うようになった。大切にしている使命、つまり安全で有益なAGI(汎用人工知能)の使命について、われわれは素晴らしい進歩を遂げている。エゴや感情を乗り越えて、(復帰について)もちろん、そうしたいと言えるまで数分かかった」と話している。
今回の解任の一因かと言われる、強力なAIにつながるブレイクスルーと思われるプロジェクトである「Q* 」については「特にコメントはない。われわれが言ってきたことは2週間前、現在、1年前、それ以前も同じで、この技術の進歩が今後も急速に進むことを期待しているということだ。どうすれば安全で有益なものになるかを解明するために、今後も懸命に取り組むこと」と続けた。
今回の騒動で学んだことは?という最後の質問に対しては「まだ明確に答えることができない。明らかに、たくさんのことを学び、まだそれを語る準備ができていない」と述べている。
記事によると、その後アルトマン氏は電話をかけてきて「自分がいなくても会社が機能することを知った自分がいなくても会社は大丈夫でチームは準備ができており、レベルアップしていると感じることができた。これはいいことだ」と付け加えたとのことだ。
;;link
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20231201-2830368/
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20231123-2825458/
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20231121-2823697/
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20231118-2821722/