NECの子会社で新事業の創出を推進するNEC Xは11月29日、アーリーステージのスタートアップを対象としたアクセラレーター兼ベンチャー・キャピタルであるEntrepreneurs Roundtable Accelerator(ERA)と、起業家支援において戦略的パートナーシップを締結したことを発表した。
NECはERAが組成した「ERA Investors Fund 8」へ出資しているほか、同パートナーシップを通じてNEC Xは、ERAとの起業家の相互紹介・支援を開始する。
NEC Xはこれまで、Alchemist Acceleratorをはじめとするアクセラレーター、学術機関、エンジェル投資家やベンチャーキャピタルなどと組み、ベンチャースタジオプログラム「Elev X!」を通して、シリコンバレーを中心に起業家支援と10件以上の新事業立ち上げを実現してきている。
今回のパートナーシップにより、2023年11月より募集を開始したNEC Xのベンチャースタジオプログラム「Elev X! Ignite Batch11」に採択された起業家は、ERAのメンターネットワークを活用することが可能となる。
また同プログラム卒業後に、ERAのアクセラレータープログラムへの推薦を受けることも可能であると同時に、ERAのアクセラレータープログラムに採択されたスタートアップは、NEC Xの「Elev X! Boost」への推薦を受けることができるようになる。これにより、NECの技術を活用したさらなる事業成長が期待できるという。
NEC Xは今後、ERAのノウハウやメンターネットワークを活用して、ニューヨークをはじめとする東海岸の起業家への支援を強化し、新たなビジネスチャンスを追求したい考え。また両社は今後も、多様な組織との共創を通じて、オープンイノベーションによる事業化の加速と新たな社会価値の創造に貢献していくとしている。