米クラウドストライクは11月15日(現地時間) 、ランサムウェア攻撃を防ぎ、データ漏洩を防止するために必要なサイバーセキュリティ保護を中小規模企業に提供するサービス「CrowdStrike Falcon Go」の新バージョンを発表した。

米クラウドストライクは、クラウド型統合セキュリティプラットフォーム「CrowdStrike Falcon」により、エンドポイント、クラウドワークロード、アイデンティティ、データなどを保護している。

「CrowdStrike Falcon」はこれまで大規模企業を中心に提供されてきたが、同社のセキュリティサービスを中堅・中小規模のニーズに合わせて製品化したものが「CrowdStrike Falcon Go」となる。

「Falcon Go」は、「CrowdStrike Falcon」を基盤として、アンチウイルスとデバイスコントロールの機能を提供する。CrowdStrike Falconは、CrowdStrike Security CloudとAIを搭載しており、Falcon Goのユーザーはこれらのメリットを享受できる。

米CrowdStrike CBO(最高ビジネス責任者) ダニエル・バーナード氏は、「Falcon Go」の特徴について、次のように説明した。

「Falcon Goは、エンタープライズが使ってきたテクノロジーをパッケージとしてまとめて、SMBが使いやすい形で提供する。エンドポイントやデバイスの管理制御、次世代のアンチウイルスと、Falcon GoはSMBが求めている機能を備えている」

  • 米CrowdStrike CBO(最高ビジネス責任者) ダニエル・バーナード氏

最新版の特徴は、「迅速なデプロイ」「確認できるリスクの拡張「USBメディアの可視化と制御」となっている。

バーナード氏は、今回のバージョンアップの目玉として、管理インタフェースの操作性を向上した点を紹介した。刷新された管理インタフェースを用いて、事前に設定された保護機能により、迅速にデバイスへの導入・保護・管理となっている。デバイスの保護状態と脅威アクティビティに加え、攻撃を阻止する製品の有効性が表示されるようになった。

「ポリシーは1クリック作成できる。管理インタフェースのナビゲーションは、SMBにとって必要なものだけに絞っているので、わかりやすい。アンチウイルス機能では、阻止された脅威の数が可視化される」(バーナード氏)

加えて、USBメディアの可視化と制御が行えるようになった。バーナード氏は、「SMBDeは、USBのコントロールについて理解できないことがある。そのため、新しいFalcon Goでは、USBデバイスの可視性を高めている」と語っていた。