横河電機とNTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は11月15日、両社で開発した「共同利用型OTクラウドサービス」の第一弾として、横河電機の「OpreX Asset Operations and Optimization」ラインアップである「CIMVisionPharms(シムビジョンファームス)」のクラウド対応版を国内で発売開始することを発表した。

医薬品工場の製剤から包装までの秤量を含む各工程の製造実行管理を担う製造管理パッケージCIMVisionPharmsをクラウド化したことにより、サーバ基盤の構築や拡張、縮小が容易になり、ユーザーの管理業務の負担軽減と運用コストの適正化に貢献するという。

  • サービス提供の概要図

    サービス提供の概要図

同サービスはNTT Comの「Smart Data Platform」のクラウド / サーバやネットワークサービスによって構築されている。これにより、高いセキュリティ環境でありながらシステムの更改や機能拡充、リソース変更、制御内容の変更などに柔軟に対応できるようになったとのことだ。

また、同サービスはNTT Comが提供している「X Managed」(クロスマネージド)を利用して運用されている。ユーザーは事業所や工場に設置されていたサーバの保守運用業務から解放され、管理業務負荷の低減が見込めるという。サーバ基盤のリソース変更にも柔軟に対応できるようになることから、ユーザー企業の事業変化にも柔軟に追従し、運用コストの適正化を促す。