楽天グループ(楽天)は11月14日、生成AI(人工知能)「ChatGPT」を提供する米OpenAIの協力のもと、新たなAIプラットフォーム「Rakuten AI for Business」を2024年以降、本格的に提供開始すると発表した。

  • 年次イベント「Rakuten Optimism 2023」で米OpenAI社 CEOのサム・アルトマン氏と対談する楽天グループ 代表取締役会長 兼 社長の三木谷浩史氏(8月2日、神奈川県横浜市)

    年次イベント「Rakuten Optimism 2023」で米OpenAI社 CEOのサム・アルトマン氏と対談する楽天グループ 代表取締役会長 兼 社長の三木谷浩史氏(8月2日、神奈川県横浜市)

同プラットフォームでは、営業、マーケティング、カスタマーサポート、オペレーション、戦略策定、システム開発など、さまざまな企業活動を支援するサービスを提供する。

具体的には、データ分析やチャート作成など実用的な分析の手助けを行う「Rakuten AI Analyst」や、企業の担当者が効率的な消費者へのサービス提供をできるように手助けする「Rakuten AI Agent」、企業のあらゆる資料を分析し必要な情報を提供することで顧客からの質問に回答できる「Rakuten AI Librarian」といった機能を提供する。

スマートフォンやタブレットなどのあらゆる端末からアクセスできるようにする。また、楽天の通信網やクラウド技術を備えたデータセンターにおいて、エンドツーエンドでの安全なネットワーク環境で機密データを管理するという。

同社は国内外で約17億のユーザーを有しており、Eコマース、フィンテック、デジタルコンテンツ、通信といったさまざまなサービスを提供し、独自の経済圏を形成している。OpenAIの協力のもと、最先端のAI技術を活用し、国内外の消費者や企業に新たなAI体験を提供していく考えだ。