OpenAIは先週、初の開発者向けイベントを開催し、カスタムモデルの「GPTs」およびカスタムモデルを公開できる「GPT Store」を発表した。同社を率いるSam Altman(サム・アルトマ) CEOは、Microsoftなどからのさらなる投資に期待しているようだ。

「ChatGPT」で一大ブームを起こしたOpenAIだが、開発には巨大な処理能力を要求されるため、資金は重要な課題とされている。Microsoftは2019年に10億ドルの投資を、そして2023年初にもOpenAIに投資を行った。年初の投資額は100億ドル規模と言われている。

アルトマン氏はMicrosoft CEOのSatya Nadella(サティア・ナデラ)氏との関係は「良好」であるとし「将来、さらに多くの資金を調達することを期待している」と述べている。

Microsoftが今後も投資を続けるのかという質問については「そう願っている」と述べ、「現状からAGI(汎用人工知能)の間にはまだまだ大きな隔たりがあり、構築に多くの処理が必要。トレーニングのための支出は莫大だ」と続けた。

財務状況については「2023年の売り上げは順調に伸びているが、トレーニングコストのために、まだ赤字が続いている」いう。GPT-5については、インターネットに公開されているデータセットだけでなく、企業のプロプライエタリなデータも使用するとのことだ。

アルトマン氏はFinancial Timeのインタビューで、Microsoftとの提携、次期「GPT-5」などについて明らかにしている。