アリババクラウドは11月3日(中国 杭州 現地時間)、12月18日からAlibaba Cloud上でセールスフォースの「Sales Cloud」「Service Cloud」「Salesforce Platform」が一般提供されることを発表した。

Sales Cloudは、販売チームがセールスリードの特定や顧客関係の管理、販売の進捗追跡、販売プロセスを自動化し、迅速な取引と収益の拡大を支援する販売成長プラットフォーム。顧客管理を一元的に行い営業生産性を高め、社内の情報共有を促進して商談をサポートする。

Service Cloudはコンタクトセンターまたはリモートで働くサービス担当者に、問い合わせの管理、ライブチャット、ナレッジベース、セルフサービス型のコミュニティなどカスタマーサービスを支援する顧客接点を提供する。

Salesforce PlatformはローコードでCRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)アプリケーションを開発するためのプラットフォーム。ユーザーはビジネスプロセスを自動化するためのアプリケーションを構築し、テストやデプロイができる。

今回これらの3サービスをAlibaba Cloud上で展開することで、中国本土市場で展開する企業、特に多国籍企業が変化する市場要件に適応し、最新のデータレジデンシー規制を順守しながら独自のアプリエコシステムとシームレスに統合できるよう支援するという。

中国本土向けには、Alibaba Cloud上でホストされるSales CloudとService Cloudの専用機能を導入する。中国の主要なソーシャルメディアとメッセージングアプリとの統合が可能となるため、ユーザー企業は顧客の好みのチャンネルに合わせてサービス提供が可能になるとのことだ。