富士通は11月6日、SalesforceのMA(マーケティング・オートメーション)について実績を持つtoBeマーケティングの全株式の取得を目的とする株式譲渡契約を締結したことを発表した。必要な手続きを経て2023年12月に株式の取得を完了する予定。株式取得の完了後toBeマーケティングは「toBeマーケティング, a Fujitsu company」とブランドを変更し、富士通グループとして事業活動を継続する。
toBeマーケティングは2015年に設立した、マーケティング支援事業を中核とする企業。「企業のマーケティングの目指す姿を支援する」をビジョンに国内を中心として事業を展開し、MAの導入インプリメンテーションを展開してきた。Salesforceのマーケティング領域では国内トップクラスの資格者数を有し、近年はデジタルマーケティング戦略策定支援と、そのモニタリングと改善による伴走活用支援やMA運用代行などを提供している。
近年の富士通は、社会課題を起点としてクロスインダストリーでサステナブルな世界の実現を目指すグローバルソリューション、「Fujitsu Uvance」を展開している。今回のtoBeマーケティングの株式譲渡契約の締結は、その重点注力分野(Key Focus Areas)の一つである 「Business Applications」におけるエンタープライズ向けクラウド事業を強化するものだという。
富士通はtoBeマーケティングをグループ企業に迎えることで、マーケティングを新たな注力領域として強化する方針。toBeマーケティングの強みであるMA領域と富士通の強みであるSFA/CRM領域を組み合せることで、「Salesforce Customer360」の提供範囲を広げる。