Microsoftは10月10日(米国時間)、「Deprecated features in the Windows client - What's new in Windows|Microsoft Learn」において、VBScriptを非推奨にすると発表した。まず、将来のWindowsのリリースでVBScriptはオンデマンド機能として利用する機能に変更され、その後、オペレーティングシステムから削除されるという。
VBScriptは1996年に登場したスクリプト言語。Visual Basicの文法に類似させたスクリプト言語で、Webブラウザにおける実行、サーバサイドにおける実行、Windowsにおける実行などの用途に使われてきた。主にWindowsでの利用を想定した技術であり、クロスプラットフォーム性は限定的なものにとどまっている。そのため、現在はすべての領域でより人気のある代替技術が存在している。
MicrosoftはVBScriptを将来削除するリストに追加した詳しい理由を明らかにしていない。ただし、同社が削除する技術はすでに利用されるシーンが限定されていてほとんど使われていないケースや、セキュリティの問題があり利用が推奨されないケースなどが多いことから、VBScriptにおいても同様の判断があったものと推測される。
なお本稿執筆時点で、Microsoftは具体的な削除のタイムラインや対象となるプラットフォームについて発表していない。VBScriptをオンデマンド機能に切り替えたのち、ユーザーの反応を見るなどして削除するタイミングを検討するとみられる。