Github内「Sidebery」リポジトリ

Github内「Sidebery」リポジトリ

タブブラウジングが日常的になった昨今。一日の大半をブラウジングによる情報収集に費やす日などは、知らず知らずに何十ものタブが開いたままの状態になる。無駄なメモリを消費するし、どのタブで開いていたか?を探すのにも苦労する。多様なカスタマイズ機能を提供するブラウザ「Firefox」を開発するMozillaが"Recomend"アドオンとして推奨する「Sidebery」はオープンソースで開発され、GitHubにソースコードが公開してあるが、その設定項目が極めて多いのが特徴だ。

サイドバーに設置するパネルではツリー形式でタブを表示、カード型に表示できるグループ化やプロキシ設定をカスタムしたコンテナー化、スナップショットによる保存/復元などエッジの効いた機能も搭載する「Sidebery」。Appearace(外観)からマウス動作、コンテキストメニュー、ドラッグ&ドロップや同期やキーバインドとカスタマイズ項目は幅広く、各項目の調整も極めて細かいのだが、先週公開されたV5.0ではAppearanceのThemeやSearch、キーバインディングのI/Oほか、コンテキストメニューやパネル周りの細かな設定などがさらに数十項目にわたり追加されている。

  • タブセットの色付きアイコンを右クリック→コンテキストメニューにある複数書類アイコン(select all tabs)→選択状態のタブ上で右クリック→コンテキストメニューにあるフォルダアイコン(Group)でフォルダグループした状態

    タブセットの色付きアイコンを右クリック→コンテキストメニューにある複数書類アイコン(select all tabs)→選択状態のタブ上で右クリック→コンテキストメニューにあるフォルダアイコン(Group)でフォルダグループした状態

  • 「Sidebery v5.0」の設定画面。動作細部の設定まで多岐にわたる項目が備わる

    「Sidebery v5.0」の設定画面。動作細部の設定まで多岐にわたる項目が備わる

設定画面のメニューがこれほど多いと圧倒されてしまうが、自分が使いたい機能から紐解いていくのが良いだろう。筆者は、スナップショットによる保存/復元が気に入った。RSSリーダーや外部ツールを使用する頻度が高いため、ブックマークでの情報管理が進んでいない。タブ単位でスナップできるのであれば、新しい情報管理術を与えてくれるのではないか?と思ったからだ。

Snapshotsは設定のSnapshots viewerから[Create snapsot]で作成し、Export/Importで出し入れできる。ストックされているスナップは[Open window]でタブごと復元できるし、個別のWebを呼び出すことも可能だ。Snapshots項目には、自動化スナップやサイズ制限などこれも細かな詳細メニューが備わるが、定期的に自動でスナップするのも嫌であるし、わざわざ設定画面を開くのも面倒である。

  • 設定にあるSnapshots viewer。ここで開いているタブをスナップショットできるが、毎回この場所を開くのは面倒である

    設定にあるSnapshots viewer。ここで開いているタブをスナップショットできるが、毎回この場所を開くのは面倒である

設定画面のナビゲーションバー(Navigation bar)に、表示できる項目(Available elements)がアイコンで表示されているので、ここにあるカメラマーク[Create Snapshot]をダブルクリックすると表示項目に追加できる。実際にカメラマークをクリックすると、タイムスタンプ付きでスナップが追加される。

  • 設定画面のナビゲーションバー(Navigation bar)項目にあるカメラマーク[Create Snapshot]をダブルクリックすると

    設定画面のナビゲーションバー(Navigation bar)項目にあるカメラマーク[Create Snapshot]をダブルクリックすると

  • メニューにカメラアイコンが加わり、ボタンを押すと

    メニューにカメラアイコンが加わり、ボタンを押すと

  • Snapshots viewerに開いているタブ全てがスナップショットされる。ちょっとしたカスタマイズだがカメラでシャッターを切るように開いているタブすべてをストックできるので大変便利になった

    Snapshots viewerに開いているタブ全てがスナップショットされる。ちょっとしたカスタマイズだがカメラでシャッターを切るように開いているタブすべてをストックできるので大変便利になった

開いているタブはフォルダブックマークにも変換できるが、ストックしたスナップショットから折を見てURLを紡ぎ出すことで精査した情報整理に取り組める。頭では理解しているつもりの機能でも、実際に一手間加えることでお好みの形で加えられるカスタマイズは、やはり魅力的なものだと改めて思うのであった。