三菱ケミカルグループは、同社が提供している植物由来の生分解性樹脂「BioPBS」が、起立工商会社の茶葉ブランド「EN TEA」ティーバッグ製品のリニューアルパウチ(外装部分)において、包装用フィルムの一番内側に位置するシーラント層とチャック部分に採用されたことを発表した。同リニューアル商品は2023年9月20日より販売されている。
BioPBSのPBSはポリブチレンサクシネートと呼ばれる植物由来の生分解性樹脂の1種を表しており、土に生きる微生物の力により水と二酸化炭素に分解される特徴をもちながら、生分解性樹脂の中では高い耐熱性を有しており、繊維などとの相溶性も高く、柔軟性に優れているため食品などの包装材として採用が拡大しつつあるという。
一方のEN TEAは、とりまくヒトやコトの調和がとれた「美しい茶」をコンセプトに、作り手だけでなく飲む人までを“EN”でつながるチームとして茶のある日常を世界へ届けるべく、厳選した素材から茶の生産加工・開発を行っている茶葉ブランド。これまでも可能な限り再生可能な素材を採用してきたというが、今回の外装リニューアルにともない、シーラント層やチャック、バリア層、接着剤、ティーバッグにおいても生分解性素材を採用したとするほか、パウチについては従来より生分解性・バイオマス度を高めた素材としてBioPBSの採用を決定したという。
なお、三菱ケミカルグループは、今後もBioPBSの展開を通じ高付加価値な製品を提供するとともに、サステナブルな社会の実現に貢献していきたいとしている。