米オラクルは9月19日(現地時間)、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)の「Oracle Base Database Service」で「Oracle Database 23c」を市場提供を開始し、「Oracle Database 23c」にAIベクトルを活用したセマンティック検索機能を追加する計画を発表した。

一連の機能群である「AI Vector Search」には、新たなベクトルデータ型、ベクトル索引、ベクトル検索のSQL演算子が含まれる。「Oracle Database」は文書、画像、その他非構造化データのセマンティック・コンテンツをベクトルとして格納し、これを活用して迅速な類似性クエリを実行することが可能になる。

この新機能は、大規模言語モデル(LLM)とプライベートのビジネスデータを組み合わせ、自然言語による質問に回答する画期的な生成AI技術であるRetrieval Augmented Generation(RAG)にも対応している。

また、「Oracle Database」「Autonomous Database」上のアプリケーションにLLMベースの自然言語インタフェースを追加できるようになる。これによりエンドユーザーは、自然言語で質問を投げかけるだけで、必要なデータをシンプルで直感的かつ迅速に取得することが可能になるす。

「Oracle APEX」や「SQL Developer」といった「Oracle Database」のツールも生成AI機能で強化され、開発者は自然言語を利用して、コードを書く必要なく、アプリケーションやSQLクエリを生成できるようになる。

2023年4月にリリースされた「Oracle Database 23c Free—Developer Release」も、最新版の「Oracle Database 23c」に更新されている。