Microsoftは、2023年9月に配信を予定している「Microsoft Edge 117」において、いくつかの機能を非推奨に変更すると伝えた。将来的にこれら機能は削除される可能性がある(参考「Microsoft Edge release notes for Beta Channel|Microsoft Learn」)。
Microsoftは本稿執筆段階でベータ版として提供を行っているMicrosoft Edge 117において次の機能を非推奨に変更しており、2023年9月に安定版としてリリースされる段階でも非推奨の機能として提供することが予定されている。
- 数式ソルバー - 数式を解くための機能。Webページに表示されている数式の取り込みや、または手動で数式を入力し、その数式をどのように解くのかを示してくれる機能(参考「意外と知らないMicrosoft Edgeの便利な使い方(40) 「数式ソルバー」ボタン | TECH+(テックプラス)」)
- 引用 - 論文や文献で使用する参考文献テキストを生成する機能(参考「意外と知らないMicrosoft Edgeの便利な使い方(41) ツールバー - 引用ボタン | TECH+(テックプラス)」)
- キッズモード - 特定年齢以下のユーザーを想定した動作モード
- イマーシブリーダー(リーダーモード)におけるPicture Dictionary - 選択した単語に対して画像ベースの説明を表示する機能
- イマーシブリーダー(リーダーモード)におけるGrammer Tools - 単語をシラベルに分解して表示したり、名詞・動詞・形容詞・副詞を明示する機能
Microsoftは、しばしばほかの主要Webブラウザが提供していない新機能をMicrosoft Edgeに導入して、その使用状況を観測している。今回非推奨になる機能は比較的ユニークな機能で特定の用途では便利なものだが、利用するユーザーの割合は低かったことが想定される。Microsoftはこれら機能の使用が少ないことから、非推奨に変更しても影響は少ないとしている。
MicrosoftはMicrosoft EdgeのアップデートタイミングをほかのWindowsアプリケーションと比較して頻繁に行っており、さまざまな新機能の投入を行っている。ユーザーが気が付かないうちに新機能が追加され、そして知らないうちに非推奨になりユーザから見えない機能となって消えていくものがある。