WHITEは8月9日、リスキリング経験者195名に対して実施した「リスキリングの実態調査」の結果を発表した。

過去にリスキリングを経験したことがある195名に対し、リスキリングを始めた目的を尋ねたところ「不足している知識やスキルの補足」(42.1%)、「新たな知識やスキルへの興味」(37.9%)といった能動的な理由が上位に挙がった。ただし、「会社(上司・人事)からの要請」(14.9%)、「会社での費用補助」(16.4%)といった自発的ではないキッカケの人も1割程度見られていることが分かった。

  • リスキリングをはじめた目的 引用:リスキリングの実態調査(WHITE)

リスキリング当時の実施状況について尋ねたところ、「途中で断念した」人が18.5%、「設定した目標をクリアした/最後まで受講した」人が81.5%となり、5人に1人程度(18.5%)が途中で挫折していることが判明。その理由は「時間がなくなった」(52.8%)が半数以上を占める中、「義務感を感じた」「はじめたキッカケが自発的でない」といった「やらされリスキリング」に限界を感じた人も1割程度存在する結果となった。

リスキリングを経験した後において、不満を感じたことについて尋ねたところ、「給与/キャリアアップにつながらない」(29.0%/24.6%)が上位に挙がった。一方、「仕事での活用機会がない」(22.8%)、「人事制度に反映されない」(19.6%)、「学んだスキルを活用する体制・風土に会社が変わらない」(14.5%)といった受け皿としての職場環境に問題がある「報われないリスキリング」も一定数存在することが明らかとなった。

  • リスキリングにおいて不満を感じたこと 引用:リスキリングの実態調査(WHITE)