求人情報サイト「バイトル」を運営するディップは、全社員約3000名を対象に、米OpenAI社の生成AI「ChatGPT」で使える200以上のプロンプト(AIに対して与える指示や要求の枠組み)を7月に公開したことを小誌の独自取材で明らかにした。加えて、全社横断のAIプロジェクトチームを新設し、現場にAIの活用を促す250名以上のアンバサダーを配置。AI活用を本格的に推進し生産性向上を目指す。

  • ディップは全社員約3000名を対象に生成AI「ChatGPT」で使える200以上のプロンプトを公開した

    ディップは全社員約3000名を対象に生成AI「ChatGPT」で使える200以上のプロンプトを公開した

ドキュメントツール「Notion」のデータベース機能を活用した独自のポータルページを作成し、その上に業務関連のプロンプトを公開。現場の社員は目的にあったプロンプトを検索しすぐに使える。また、OpenAIの最新の大規模言語モデル(LLM)「GPT-4」に対応したSlackボットを立ち上げ、全社員がオープンなスペースで生成AIを活用できるようにした。いったいどのような狙いがあるのだろうか。

  • 独自のポータルページの画面(左)、「GPT-4」に対応したSlackボットの画面(右)

    独自のポータルページの画面(左)、「GPT-4」に対応したSlackボットの画面(右)

有料版「ChatGPT Plus」も使用することができ、費用は会社が全負担する。現場に配置した250名以上のアンバサダーは、全社員の生成AI活用を促すために、自らが積極的にボットを活用し、業務に使えそうなプロンプトがあればすぐにポータルページに追加していく存在。アンバサダー以外の社員も自由にプロンプトを登録できる。プロンプトを登録する際のフォーマットは統一されているため、プロンプトの品質にあまり差はないとのことだ。

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