アジレント・テクノロジーとメトラー・トレドは8月1日、日本におけるメトラー・トレドの「METTLER TOLEDO LabX Balanceソフトウェア」からアジレントの「Agilent OpenLabソフトウェア」に計量結果や関連メタデータを自動でシームレスに送信できる統合型ソリューションを協力して提供していくことを発表した。
同様のプログラムはすでに2022年10月より欧州で展開済み。今回、日本での技術的な検証などを終え、提供に至ったと両社では説明している。
同ソリューションは、サンプル調整というラボ内のワークフローの中でも重要な作業でありながら、手作業で行うとミスや精度の低下の原因となりやすいシーンを、メトラー・トレドの分析天秤などで計った結果を、METTLER TOLEDO LabXが収集し、後段のアジレントの分析装置側で、Agilent OpenLab CDSのサンプルスケジューラを介して、そのデータを取得することで、手作業による転記ミスや計算ミスなどを低減および解消することを可能としたものとなる。
具体的には、LabXのAPIとサンプルスケジューラのAPIを連携させる形でデータの共有を果たしているようで、計量結果をアジレントの液体クロマトグラフィ(LC)やガスクロマトグラフィ(GC)のワークフローに自動で取り込むことが可能になるという。
なお、両社は今後、協力して同ソリューションの認知度向上に向けた取り組みを展開していくとしており、その第一弾として2023年9月6日~8日にかけて千葉県の幕張メッセにて開催される最先端科学・分析システム&ソリューション展「JASIS 2023」の両社のブースに同ソリューションの展示を行うことを予定しているほか、同年10月16日に、両社のユーザーや潜在顧客をターゲットとしたウェビナーを開催する予定としている。また、その後のスケジュールについては現状では未定としながら、こうした取り組みを踏まえて、定期的に協力した取り組みを進めていく予定としている。