メールとカレンダーは、Windows 10で新たに追加されたWindows標準のアプリケーションであり、Windowx 11でも引き続き標準アプリとして搭載されている。しかし同社は2023年4月に新バージョンのOutlookを発表し、将来的にメールとカレンダーをこの新しいOutlookに移行する方針を明らかにした。新しいOutlookは現在プレビュー版が公開されている。

Microsoftが発表した計画では、既存のメールとカレンダーは2024年末に廃止され、サポートが終了する予定となっている。ユーザーに対しては、その前に新しいOutlookをテストし、十分な余裕をもって移行することを推奨している。

Bleeping Computerはこのほど、Microsoftが最近発表したアドバイザリ「MC650424」でこの新しいOutlookへの移行に関する情報をアップデートしたと伝えている。それによると、同社は2023年8月下旬にメールとカレンダーのユーザーを新しいOutlookに自動移行するプロセスを開始すると予告したとのこと。具体的には、メールおよびカレンダーアプリを開いた際に、これらのアプリが2024年末以降はサポートされなくなるという警告が表示されるようになる。

現在、これらのアプリには右上に「新しい Outlook を試してみる」というトグルスイッチが表示されている。このトグルをオンにすると、新しいOutlookが起動して、アカウントや各種データの引き継ぎが自動的に行われる。

  • 「メール」アプリの右上に新しいOutlookの試用を促すスイッチが表示されている

新しいOutlookはプレビュー版であり、右上に「新しい Outlook」というトグルスイッチが表示されている。これをオフに切り替えると、フィードバックの登録を求められた後に、従来のメールアプリに戻ることができる。

  • プレビュー版の新しい Outlook。右上に試用をやめるトグルスイッチがある

新しいOutlookの機能は、Microsoftの次のページにまとめられている。

新しいOutlookは将来的にWindowsにおけるデフォルトのメールおよびカレンダーのアプリになる予定で、Windows InsiderプログラムのDevチャネルのWindows 11ビルドではすでにその試験が始められている。2024年末までにはまだ時間の余裕があるものの、従来のメールとカレンダーを利用しているユーザーは早い段階で移行の準備を進めた方がいいだろう。