乃村工藝社とH2Lは6月29日、キャラクター、ロボットや人の身体と、ユーザーのさまざまな身体の感覚を共有し、体験共有する技術である「BodySharing技術」によって感覚を共有し、デュアルワークの課題解決を目指すメタバースオフィス「BodySharing for Business」を同日、正式にリリースしたことを発表した。

「BodySharing for Business」では、リアルオフィスと比較すると把握しづらくなる仕事仲間の状態を、BodySharing技術によって可視化。ユーザーの状態を「元気度」と「リラックス度」としてアバターにリアルタイムに反映する。

「元気度」は肉体疲労の度合い、「リラックス度」は緊張の有無をメタバース空間上で示唆する指標で、上司がリラックスしているタイミングで相談を持ちかけたり、同僚の元気度が低い時にフォローアップをしたりすることができる。

H2L独自の技術である、世界初の筋変位センサデバイス「FirstVR」をふくらはぎに装着することで、筋変位データからユーザーの「元気度」や「リラックス度」を推定。メンタルとフィジカル両方の感覚をメタバースオフィス内のアバターに自動反映させている。感覚をアバターで共有することを通じて、コミュニケーションの向上、セルフメディケーションに加えて業務改善が期待できるという。

今回の発表された正式版では、2022年10月より運用していたβ版の体験者からのフィードバックを経て、ブラウザ上で同サービスを利用できるようにしている。これにより、メタバース導入の障壁となりやすい環境構築(PCスペックや通信速度など)の課題がクリアされ、アカウント登録後すぐに使用が可能となっている。

料金プランは、「FREEプラン」と「PROプラン」に分かれており、FREEプランは、最大登録可能人数が50人でオフィス新規登録日を含む月の翌月末まで利用可。PROプランでは、1ユーザーあたり900円/月(税別)で、最大登録可能人数100人となっている。