米スノーフレイクは6月27日(現地時間)、年次のユーザーカンファレンスであるSnowflake Summit 2023において、非構造化データの活用を可能にする、Applicaの生成AIテクノロジーをもとに構築した新たなLLM(大規模言語モデル)をリリースすると発表した。

同社は、ビルトインのLLMによってドキュメントからコンテンツを簡単に抽出できるインタフェースとして、Document AIを開発している(プライベートプレビュー中)。

Document AIは、昨年9月に行われたApplicaの買収を機に実現したもので、Applicaの用途特化型マルチモデルLLMを活用している。このモデルをSnowflakeのプラットフォームと統合することにより、請求額や契約条件といったコンテンツを文書から容易に抽出し、ビジュアルインタフェースや自然言語を使用して結果の微調整を行うことが可能となる。

  • ビルトインのLLMによりドキュメントからコンテンツを簡単に抽出できるインタフェース「Document AI」

また、オープンテーブルフォーマットの使用を可能にする、Icebergテーブルのプライベートプレビューを公開することも発表された。Icebergテーブルを活用することで、組織は自社のストレージにあるApache Icebergフォーマットのデータを、データの管理者がSnowflakeや外部組織であるかにかかわらず活用できると同時に、Snowflakeのメリットを享受できる。

  • オープンテーブルフォーマットの使用を可能にする「Icebergテーブル」