Dropboxは6月21日、AIを活用した新機能として「Dropbox AI」「Dropbox Dash」を発表した。また、AI分野のスタートアップ向けの5000万ドルのベンチャーファンド「Dropbox Ventures」も発表した。

Dropbox AIは、ボリュームのあるドキュメント、動画、契約書、ミーティングの録音などからサマリを生成するもの。ファイルプレビューにAIを適用し、ファイル全体を解析することなく内容を理解するという。

現在、α版として、まずは有料のDropbox Proのユーザー(米国のみ)向けに提供を開始した。その後、Dropbox Teamsに順次拡大するとしている。

  • 「Dropbox AI」のイメージ

    「Dropbox AI」のイメージ

2つ目の新機能となるDropbox Dashは生成AIをベースとしたユニバーサル検索機能で、アプリケーションやデータを探すことができる。コネクタでDropboxと接続しているGoogle Workspace、Microsoft Outlook、Salesforceなどの主要サービスにあるコンテンツも対象にする。

URLの保存、組織化、検索などができる「Stacks」、Stacksやユニバーサル検索などにアクセスできるダッシュボード「Start Page」などの機能も用意する。Dropboxによると、ナレッジワーカーは週8.8時間をファイルやコンテンツを探すのに費やしているという。

Dropbox Dashは現時点で英語のみに対応、一部顧客向けにベータ機能として提供を開始した。合わせて発表したDropbox Venturesは、同社にとって初のベンチャー投資事業となる。

AIを活用し、将来の働き方につながる製品を開発するベンチャーを対象としたファンドで、財務面でのサポートに加え、メンターなどの支援も含まれる。