EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)は6月22日、ChatGPTなど生成AIを含むAIの利用および開発・運用に係るガバナンス態勢の構築支援サービスの提供を開始することを発表した。
同社が提供するサービスは「AI利用のためのガバナンス構築支援サービス」と「AI開発・運用のガバナンス構築支援サービス」の2点。
「AI利用のためのガバナンス構築支援サービス」は、法規制や各種ガイドラインをベースに、クライアントが有する既存の社内規定類と整合を取り、エンドユーザーがAIを利用する際の管理体制やルールなど、ガバナンス態勢の構築を支援する。
「AI開発・運用のガバナンス構築支援サービス」は、システム開発ライフサイクル(System Development Life Cycle, SDLC)に沿って、AIを含むシステム/サービスを開発・運用する際のガバナンスの現状を評価し、改善点を明らかにした上で、管理体制やルールなどの強化を支援する。
EYは、グローバルで「Trusted AI」と呼ばれるAIガバナンスのフレームワークを有し、AI原則、開発ライフサイクル、リスクを管理し、AIの信頼性を高めるための要件を定義している。これは、EUのAI規則案、シンガポールのモデルAIフレームワーク、カナダのAI・データ法、OECDの信頼できるAIのためのガイドラインなどにも沿っているため、グローバルの最新規制動向を踏まえた助言が可能だという。
同社では、AIの利用あるいは開発・運用を検討・実施している企業に対して、AIリスクを考慮しつつ、AIが有する可能性や効果を最大限に生かすために必要なガバナンスの構築を支援していくとしている。