フィードフォース、ハックルベリーを提訴 定期購買アプリ事業の契約終了に伴う清算金として4.4億円請求

フィードフォースグループは5月24日、連結子会社であるフィードフォースがハックルベリーに対し清算金を請求する訴訟を東京地方裁判所に提起したと発表した。フィードフォースとハックルベリーは共同事業契約を締結し、2020年から共同で「Shopify(ショッピファイ)」における「定期購買アプリ」事業を展開していた。

フィードフォースは「Shopify」における「定期購買アプリ」事業の契約終了に伴う清算をハックルベリーに求めていたが、満足できる回答をもらえなかったという。それに伴いフィードフォースは清算金として、4億4000万円を請求する訴訟を提起した。

清算金の額は第三者算定機関により、共同事業の解消時点におけるアプリ事業の価値として算定した額に基づいて算定したという。

ハックルベリーによると、共同事業に係る契約は契約の定めに基づき期間満了により終了したという。その際、契約に基づく支払いなどは全て完了していると主張する。フィードフォースが主張する「清算金」の定めはないと考えており、請求には根拠が全くないと認識しているという。

両社が共同で提供してきた「定期購買アプリ」は、「Shopify」マーチャント(事業者)が専門的な開発知識や管理運用スキルがなくとも、「Shopify」で構築したECサイトにおいて定期購買サービスを提供できるようにするもの。

「定期購買アプリ」は「Shopify」が2020年11月に決済システムの大幅アップデートを実施したことをきっかけに開発に着手した。「Shopify」が公式提供する定期購買APIに対応した日本初のアプリとして、2021年2月にリリースしていた。

「Shopify」サイトで定期購買サービスを提供したいと考える多くのマーチャントが「定期購買アプリ」を導入している。

ハックルベリーは今回の「定期購買アプリ」事業の契約終了により、サービスレベルやプロダクト運営、権利関係が影響を受けることは一切ないと説明している。