Kasten by Veeamは5月25日、データマネジメントプラットフォームの新バージョン「Kasten K10 V6.0」を発表した。
Kubernetes環境向けにエンタープライズグレードのランサムウェア保護機能を導入し、第2四半期後半に一般提供を予定している。
「Kasten K10」は、Kubernetes環境向けのデータマネジメントプラットフォーム。今回の新バージョンでは、不審なアクティビティの検知機能の向上、イミュータブルなバックアップの提供、即時復旧能力の向上により、企業がプロアクティブなランサムウェア保護戦略を構築可能。すべてのイベントログをKubernetes Auditに直接記録することで、脅威検出機能を拡張し、異変や不審なアクティビティのパターンを探し、フラグを立てることができる。
AWS Secrets Managerと連携してパスコードを保存/取得できるため、K10自体のハード化された安全なディザスタリカバリワークフローをより柔軟に実装できる。Kasten K10のKubernetesネイティブポリシーをInfrastructure as Codeに統合しガードレールとなることで、リスク軽減、運用の一貫性・自動化を実現できるという。
また、アプリケーションに対するフィンガープリント機能により、新たに導入されたステートフルなアプリケーションを適切なブループリントに自動的にマッピングし、データを正確に一元管理することで、リスクの低減、複雑性の最小化、運用の一貫性の確保、コンプライアンスの強化をサポートし、スケールアップするための基盤を構築。また、メタデータ変換の改善、Red Hat OpenShiftの仮想化におけるVM復元ワークフローの簡素化、マルチクラスタのライセンス管理も加わる。
さらに、Kubernetes 1.26、Red Hat OpenShift 4.12、Amazon RDSの新しい組み込みブループリントをサポートし、より広範囲かつ相互運用性が可能。Google Cloud Platformでのハイブリッドクラウドをサポートし、VMware Tanzu環境のクロスプラットフォーム復元ターゲットと、Red Hat OpenShift、Kasten K10による新しいCisco Hybrid Cloud CVDを追加した。また、NetApp ONTAP S3およびDell-EMC ECS S3の新しいストレージオプションを追加した。