サイバーエージェントは5月18日、自社で開発した大規模言語モデル(LLM)と、米OpenAIの生成AI「ChatGPT」のAPIを既存の生成システムに組み合わせることにより、画像の内容に加え、さまざまな配信ターゲットにあわせた広告コピーを生成できるようになったと発表した。

  • 大規模言語モデルを活用した広告コピー自動生成機能を実装

    大規模言語モデルを活用した広告コピー自動生成機能を実装

同社は、リエイティブの当たり・はずれの見極めをAIの効果予測で実際に配信する前に効率的に行える、クリエイティブ制作サービス「極予測AI」において「広告コピー自動生成機能」を実装した。

新機能では、これまで行ってきた「20代女性」のような性別や年齢などのターゲティングに加え、「朝が忙しい働く人」といった特性や状態を指示として受け取ることで、よりターゲットを考慮したテキストを生成することが可能になった。

さらに、商材やそれを使う人物など、バナーに使われる画像の内容を考慮した生成を行うことで、より多様なクリエイティブの素早い検証が可能になったという。独自のLLMとChatGPTを活用することで、高速かつ大量に効果予測ができるようになり、テキスト制作における時間・工数の短縮につながるとしている。

同社は今後、テキストに限らず、広告クリエイティブにおける効果の高い表現を持続的に生み出し続けるための研究開発を進めていく考えだ。