パナソニックは5月10日、public and co、つじ農園と共に、IoT重量センサーを用いた米の自動発注による業務効率化を目的とする実証実験を同日から8月10日までの期間で実施することを発表した。

public and coが運営する関係案内所「はつひので@材木座(神奈川県鎌倉市材木座2-1-17)」は、人と人のつながりを生むことを目的に掲げたコワーキングスペース。同案内所では、キッチンスペースに常備している米を炊いて皆で一つの食卓を囲むという行為を通じて、食事を共にすることから人の縁は生まれるという考えを体現している。

利用者は自由に炊飯できるため、米の消費量は日によって異なるが、利用者に気兼ねなく食卓を囲んでもらうため、はつひのでの管理人は、常に米の在庫状況を把握しておかねばならず、その業務の効率化が求められていた。

そこで今回、パナソニックが開発したIoT重量センサーを用いて、コワーキングスペースに常備されているお米の残量を遠隔把握し、規定値まで減ると自動的にお米を発注する仕組みを構築した。さらに、人のつながりを大切にするpublic and coとつじ農園の思いを後押しするため、発注後には、つじ農園から発注完了の通知と同時に、米をおいしく食べられるレシピなどのメッセージが届く仕様になっている。

  • 実証実験のイメージ

今回の実証を通じて、コワーキングスペースの無人化・省人化への貢献、ならびに生産者と購入者が直接つながることによる効果を検証する方針。