全国の高等専門学校(高専)の学生が「ものづくりの技術」と「ディープラーニング」を活用して課題解決を図る事業の企画案を競う「DCON2023」の本選が4月29日(土曜日)午後に開催される。
主催は一般社団法人日本デープランニング協会で、4回目の開催となる今回の本選には二次審査を通過した以下の10チームが出場する。
- 一関工業高等専門学校(チーム名:suzukiLab)
- 仙台高等専門学校広瀬キャンパス(チーム名:RDS LAB)
- 長岡工業高等専門学校(チーム名:長岡高専プレラボ)
- 沼津工業高等専門学校(チーム名:D4AI)
- 鳥羽商船高等専門学校(チーム名:Shiraishi lab)
- 鳥羽商船高等専門学校(チーム名:ezaki-lab)
- 米子工業高等専門学校(チーム名:農作物まもルンジャー)
- 大島商船高等専門学校(チーム名:Smart Searcher 開発LAB)
- 沖縄工業高等専門学校(チーム名:UTAMARU♪)
- モンゴル科学技術大学付属高専(チーム名:SF Team)
今回は2014年に開校したモンゴル科学技術大学付属の高専チームが選ばれている点が注目を集めそうだ(同校は日本の高専の教育内容を導入している)。
本選では、各高専の学生チームが提案した事業性価値などが競い合うこととなる。このDCON2023本選の実行委員長は、日本デープランニング協会理事長を務めている東京大学(東大)大学院工学研究科の技術経営戦略学専攻の松尾豊教授が務めており、技術審査とプレゼンテーション審査の結果を加味し、ベンチャーキャピタリスト審査員が決める企業評価額を踏まえ、企業評価額がもっとも高いチームが最優秀賞に選ばれ、起業資金100万円が提供される。また、提案された事業プランは、ベンチャー・キャピタル(VC)の専門家が事業性評価を担当し、その後も有望な事業プランには助言を続ける場合があるとするほか、関与した技術評価委員などがメンターとして、提案された事業化プランを支援するケースもあるなど、将来的なフォローも期待できるという。
なお、DCON2023の本選の様子は、4月29日12時より、「YouTube JDLA 公式チャンネル」、「ニコニコ生放送」、「日経チャンネル」の3つの動画配信プラットフォームにてライブ配信される予定で。いずれも登録不要ならびに無料で視聴ができるという。