Googleを傘下に収めるAlphabetが4月21日に米証券取引委員会(SEC)に提出した書類から、両社のCEOを務めるSundar Pichai(スンダー・ピチャイ)氏の2022年の報酬総額が明らかになった。

  • 米Google 兼 Alphabet CEOのスンダ―・ピチャイ(Sundar Pichai)氏

    米Google 兼 Alphabet CEOのスンダ―・ピチャイ(Sundar Pichai)氏

同氏の報酬額は、従業員給の与平均値の800倍以上と報じられている。Alphabetの書類によると、ピチャイ氏の報酬の大半は同氏が受け取った株式と、基本給、それに個人の証券などが占めているという。

これらを合わせた同氏の報酬は、株式の評価額が2億1800万ドル、基本給は200万ドル、個人の証券などが500万ドル以上となり、総額で約2億2600万ドル(2023年4月24日時点の円換算で303億6060万円)だったことがSECの報告書から判明した。

ピチャイ氏の報酬は2020年に約741万ドル、2021年は約632万ドルとなっており、3年ごとに株式パッケージを受け取ることになっている。2019年は2億8100万ドル相当のパッケージを受け取っているという。

Alphabetは1月、全体の6%に相当する1万2000人規模の大規模な人員削減を発表している。書類によると、Alphabet社員の報酬中央値は28万ドル弱、ピチャイ氏は800倍以上を受け取っている形となる。

CNNは、Alphabetの本拠地のあるカリフォルニア州で最低賃金15.5ドルで働く人がピチャイ氏の2020年の報酬を得るためには、1460万時間(約7000年)働き続ける必要があると計算している。