日本IBMは4月13日、都内で同社のユーザー向けイベント「The DX Forum」を開催した。同イベントは、先端テクノロジーを活用して経営そのものを変革する本質的なデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速している背景をふまえ、同14日までの2日間にわたり開催。本稿では初日にオープニングスピーチを行った、日本IBM 代表取締役社長の山口明夫氏の講演を紹介する。

AIが騒がれている2つの理由

同氏の講演では、現状におけるAIと量子コンピュータの進化を、どのように理解しているかについて説明。最初にAIについて山口氏は触れたが、ChatGPTをはじめとした生成AIを意識していることがうかがえる。

山口氏は「AIの考え方は70年以上前から科学者、研究者が取り組んできた領域です。ではなぜ、突然日常的にメディアで騒がれているかと考えると理由は2つあります。それは、基盤モデル(Foundation Model)というデータベースが整備されてきたことに加え、データ処理を行うコンピューティングの能力が飛躍的に向上したからです」と話す。

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