米Veeam Software(Veeam)の日本法人であるヴィーム・ソフトウェアは4月12日、事業戦略発表会を開催した。同社はバックアップ・復元プロバイダーで、世界中に45万社以上の顧客、180の拠点(4500名の従業員)を抱えており、世界中にデータ保護ソリューションを提供している。
執行役員社長の古舘正清氏は冒頭、「データプロテクションは自動化が重要だ。ランサムウェアに耐えうる体制をクラウドを含めて対応していかなければならない」と強調した。
今回の会見で、同社は4つの新戦略を打ち出した。新戦略を紹介する前に、まずはランサムウェア攻撃にまつわる現状を振り返ってみよう。
Veeamが経営者層4200名以上を対象に実施した調査「データプロテクションレポート 2023」によると、95%がクラウドセキュリティに関して「中程度~極めて強い懸念」があると回答している。また、85%がこの1年間でランサムウェア攻撃を1回以上受けており、82%がシステム停止の発生後、手作業でデータの復元を行っていることが分かった。