コロナ禍でも好調だったハイテク株が2022年後半より軒並み低迷し、追い打ちをかけるようにSilicon Valley Bankの破綻など、スタートアップ、ベンチャーを取り巻く環境は厳しい。CrunchBaseによると、2023年第1四半期(1月~3月期)の未上場のスタートアップ、ベンチャーへの投資総額は、前年同期比56%減の760億ドルだったという。

2023年第1四半期の期間中、米Microsoftが「ChatGPT」のOpenAIに100億ドルを出資したり、決済技術を提供する米Stripeが新たな投資ラウンドで65億ドルの調達に成功するなど、大きな金額が動いたが、この2件を除くと総額は600億ドル程度となる。

760億ドルという数字は、2022年第4四半期から1%増となり、1620億ドルに達していた2022年第1四半期と比較すると53%のマイナスとなる。

2023年第1四半期は、エンジェル段階、アーリーステージ、レイターステージ、テクノロジーグロースと同社が分類する資金調達ステージ4段階すべてで、前年同期から44~54%マイナスとなっている。

TechCrunchによると、3月に破綻したSilicon Valley Bankは、売上高500万ドル以下のスタートアップ2万以上が口座を持っていたという。