米Amazon傘下のAmazon Web Services(AWS)は4月4日(現地時間)、生成AIに取り組む有望なスタートアップを支援するグローバル規模のアクセラレータープログラム「AWS Generative AI Accelerator」を開始した。10週間のプログラムでは、AWSのクレジットを提供し、メンターや生成AI分野の専門家を紹介するほか、投資家や企業顧客とのつながりを構築できるネットワーキングイベントを用意する。

プログラムは、生成AIを手がける初期ステージの企業が必要な技術スキルと事業ノウハウを取得し、ネットワーク構築の機会を設けて生成AIの進化を加速させることをミッションとしている。

第1期は4月4日〜17日に応募を受け付ける。応募資格は、生成AIによるソリューションの構築にすでに取り組み始めて、プレシード期またはシード期の段階にあること。米国を拠点としていない企業でも参加でき、日本からも応募可能。ただし、政府機関や行政機関、政治団体、またはそれらと取引する事業者、中国/キューバ/イラン/北朝鮮/ロシア/シリアに所在する事業者は応募できない。

応募は、ターゲット市場、市場に対する創業者の考え、機械学習へのアプローチ、チーム構成など様々な点から審査され、さらにピッチプレゼンテーション(10分)と質疑応答から成る30分の面談を経て参加企業が決定する。

第1期のプログラムは5月24日から。第1週に米サンフランシスコでキックオフイベント(5月24日〜25日、対面式)が行われる。そこで参加企業は、AWSのリーダーや生成AI分野をリードする技術者や企業から話を聞き、AWSのメンターとアクセラレータの目標を設定して、コホートとネットワーク構築の第1歩を踏み出す。

第2週から第9週はバーチャルで参加する。プログラムは画一的ではなく、各スタートアップの目標やテクノロジー、ビジネスニーズに合わせて設計される。卒業ウィーク(第10週)に再びサンフランシスコでネットワーキングイベント(7月26日〜27日、対面式)が開催され、参加企業は投資家や顧客とのネットワークを構築する機会を得られる。

生成AIモデルは多くの計算能力を要求するため、AWSは参加企業に200,000ドル分のAWS Promotionalクレジットを提供する。さらに最大100,000ドルのAWS Activateクレジットを受け取れる可能性がある。10週間のプログラム終了後もAWSは同社のリソース、Go-to-marketソリューション、そしてプログラムの卒業企業のネットワークを通じて、参加スタートアップを長期的に支援していくという。