10年に一度ともいわれた寒波を乗り越え、ようやく少しずつではあるが春の訪れを感じられる日も増えてきた。都内ではすでに桜の開花宣言が発表され、少しずつ淡い花の色が街を彩り始めている。そうなると、お花見にでも行きたくなるのが日本人の"さが"というものである。そして、お花見にはお酒が欠かせない(と、筆者は思っている)。

ワインやシードル(リンゴ酒)、ジャムなどを手掛ける「St.Cousair(サンクゼール)」ブランドを展開するサンクゼールは、商品の企画から製造、販売までを自社で担っている。St.Cousairのロゼワインは軽い飲み口でお花見の軽食に合わせやすい。ラベルに描かれたウサギも今年の干支にぴったりだ。ナイアガラやシャルドネの白ワインもいい。

  • サンクゼールのワイン畑

    サンクゼールのワイン畑

また、同社は各地のこだわり食材を取り扱う「久世福商店」ブランドも展開する。看板商品の「風味豊かな万能だし」や伝統的な調味料などに加えて、「大人のしゃけしゃけめんたい」や「海苔バター」など個性的な和風商品も特徴的だ。イオンモール幕張新都心に1号店をオープンしてから、今では140店舗を超えるまでに拡大している。急速な拡大の裏側には、全社で取り組んだDX(デジタルトランスフォーメーション)があるそうだ。そこで今回、同社が取り組んだSPA(Speciality store retailer of Private label Apparel:製造小売業)ならではのDXについて紹介する。

  • 久世福商店の店内

    久世福商店の店内

サンクゼールが取り組んだ3つのDXとその成果

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