NTT東日本、NTT西日本、ダイヤ工業は3月14日、アシストスーツ「DARWING Hakobelude Leggers MODEL」および腕支援パーツ「TRA +」を共同開発したと発表した。同製品は、2023年4月より販売予定。

  • 左から、アシストスーツ「DARWING Hakobelude Leggers MODEL」、腕支援パーツ「TRA +」

NTT両社は、通信設備である電柱を建てる際に行う掘削作業動作の負担軽減を目的として、同製品を開発した。

「DARWING Hakobelude Leggers MODEL」は胸まわりと足まわり、腕まわりのベルトを締めるだけで着用が可能。その重さは約1kgと標準的な電動タイプのアシストスーツの4分の1ながら、背面に配置された高反発ゴムと空気圧式の人工筋肉により、背中、腰、脚をアシストする。サポートパーツの「TRA +」を着用することで、両腕部分のアシストも可能となる。

作業者が腰を落とした中腰姿勢をとり、土砂をすくおうとすると人工筋肉とゴム部分が伸長し、土砂をすくい上げる際に伸長した部分が収縮することでアシスト力を発揮し、作業負担を軽減する。

  • 人工筋肉とゴム部分が伸長して作業負担を軽減する

また、同製品を着用することで不良姿勢を取りづらくなるため、中腰姿勢の荷物の持ち上げや持ち運び等の運搬作業の負担も軽減する。

同製品の着用により、対象の筋肉における筋肉負担量が未着用時と比較して最大3~8割軽減する効果が見られたとのこと。

人工筋肉は手動ポンプで調整することから、外部電力を一切使うことなく利用できるのも同製品の特徴。