TikTokは3月7日、購入したファンのみがプレミアムコンテンツのコレクションにアクセスできるペイウォール方式の有料サービス「Series」を発表した。「クリエイターが自分のストーリー、才能、創造性をプレミアムコンテンツとして共有し、TikTokコミュニティとのつながりをさらに深める新しい方法です」としている。一部のクリエイターを対象とした限定的な提供を開始しており、コミュニティからフィードバックを収集し、数カ月中に参加受け付けを開始する予定。

TikTokはリップシンクやMeme、お笑いなどエンターテインメントからユーザー層を拡大し、今では商品レビュー、料理・グルメ、教育、IT・科学、ニュースなど情報収集の場としても成長している。そうした変化から、クリエイターが本格的なストーリー、価値の高い専門知識や経験をTikTokコミュニティで共有してマネタイズにつなげる方法としてSeriesを用意した。

通常のTikTok動画が最大10分であるのに対して、Seriesでは1本あたり最大20分の動画の投稿が可能。1つのSeriesに80本まで含められる。ただし、コンテンツガイドラインは変わらず、従来のコンテンツと同じTikTokのコミュニティガイドラインが適用される。ファンは動画内の直接リンクやクリエイターのプロフィールページでSeriesへのアクセスを購入する。

The Vergeによると、クリエイターは1ドル〜190ドルの価格を設定できる。収益分配については明らかにしておらず、現時点でTikTokは処理費用とストア費用のみを徴収している。