Microsoftは現地時間2023年3月3日、公式ブログでPythonやJupiter、PylanceのVisual Studio Code用拡張機能を更新した旨を報告した。各拡張機能はVisual Studio Code経由や、Webページ(PythonJupyterPylance)から導入できる。バージョン2023.4に更新したPython拡張機能は、環境UIにキャンセルやバック機能を追加し、以前は同時にインストールしていたisort拡張機能の除外、Jupyter Notebookのカーネル選択時は直近利用したカーネルを推奨するようになった。

  • Python拡張機能の環境構築中のキャンセルや構築後にステップ単位で戻せるという(すべて公式ブログより)

    Python拡張機能の環境構築中のキャンセルや構築後にステップ単位で戻せるという(すべて公式ブログより)

「Create Environment」は使用するインタプリンターをはじめとする環境構築コマンドだが、環境構築後にキーまたはボタンを押すことで、前ステップに戻って環境の再設定や環境構築自体をキャンセルする機能を追加した。同種の機能はJupyter拡張機能も搭載する予定である。isort拡張機能の除外はPython拡張機能と同時にインストールする拡張機能数を減らすことが目的だ。利用者は必要に応じて追加インストールするとよい。Jupyter Notebooksはセル実行などを含めた要素をカーネルと呼称しているが、直後に使用したカーネルを推奨する仕様に変化した。また、事前設定を行えばカーネルをソース別にグループ化できる。各拡張機能の詳細な変更はリリースノートやChangelog(PythonJupyterPylance)を参照してほしい。

  • グループ化されたカーネルソース

    グループ化されたカーネルソース