KDDI、KDDIスマートドローン、ティアフォー、Psychic VR Labは2月27日、茨城県つくば市においてドローンやロボットを用いてPCR検体を模した物資や食品配送を行う実証実験を、1月19日から3月31日まで実施することを発表した。

  • 実証実験のイメージ

    実証実験のイメージ

つくば市は2022年4月に、大胆な規制改革を伴ったデータ連携や先端的サービスを実現し、移動・物流、医療・介護、子育てなどさまざまな分野の地域課題を解決する「スーパーシティ型国家戦略特区」に指定されている。

今回の実証は、都市部でのドローンの「有人地帯における補助者なし目視外飛行(レベル4飛行)」による運航を想定して実施するものだ。病院の屋上から検査機関までドローンでPCR検体を模した物資の輸送を行い、品質面や輸送効率などを検証する。

さらに、ドローンが通る「空の道」をXR(ARやVRなどの総称)コンテンツで示し、ドローンを視覚的に認識できる仕組みを構築することで、地域住民の認知獲得および受容性向上にも取り組むとのことだ。

  • XRコンテンツの例

    XRコンテンツの例

また、ドローンと配送ロボットを組み合わせたフードデリバリーの実証も実施する予定だ。往路・復路において複数のドローンで食品を配送し、ラストワンマイルは配送ロボットが公道を走行して個人宅まで商品を届ける。

  • フードデリバリーの流れ

    フードデリバリーの流れ

KDDIは実証を通じて、つくば市におけるドローンおよび配送ロボットの利活用モデルの構築を行い、モビリティサービスの社会実装に向けた課題抽出やルール策定に取り組んでいくとしている。