2月9日に開催されたワークスモバイルジャパンの年次ビジネスカンファレンス「LINE WORKS DAY 23」。前編では、基調講演のほか、同社の提供する法人向けビジネスチャットツール「LINE WORKS」の導入企業による事例講演の模様をレポートした。後編となる本稿では、カンファレンス後半の内容を一部抜粋してお届けする。

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日報をBot入力にし、業務効率化に成功

パナソニック ホームズ 情報企画部 部長の石井功氏は、自社の取り組みとしてLINE WORKSとBotを組み合わせたデータの収集・活用事例を紹介した。同氏はまず、「家を建てることは人生の思いが込められた買い物である」と前置きした上で、その満足度を高めるには、いかに顧客と質が良く、十分な量のコミュニケーションが取れるかが重要なポイントだと述べた。

  • パナソニック ホームズ 情報企画部 部長の石井功氏

では、自分たちは本当に顧客と良いコミュニケーションができているのか。――同社ではそれを知るために、まずは手書きの日報を採用したという。しかし手書きの日報では担当者が顧客とどんな話をしているのかがよく分からないままだった。次に取り入れたのは、本社企画部門がひな型を用意したExcel形式の日報である。この日報には、訪問先から一度事務所へ戻り、PCを立ち上げて登録するという手間があった。結果として利用者は少なく、困り果てた企画部門から情報システムの担当者に相談が来たのだ。

「そこで、LINE WORKSとBotを組み合わせることと、スマホでどこでも入力できるようにすることの2つを思いつきました」(石井氏)

こうして出来上がったのが「業務活動管理Bot」だ。デジタルで営業活動の内容をきちんと記録できるようになったことで、営業部門では担当者間の連携やコミュニケーションが改善され、企画部門では支店配置などの計画が立てられるようになったと石井氏はその効果を語る。

「単体で使うだけでなく、他のツールと組み合わせることで自分たちのやりたいことを早く実現できました。今後も、LINE WORKSで、誰でも使いやすい仕組みを作っていきたいと思います」(石井氏)