イトーキは1月27日、「瀬戸内国際芸術祭2022」のパートナーとして、秋会期に社員24名が、アートと自然が融合した瀬戸内の直島や豊島を中心にワーケーションを実施することによってもたらされる効果や持続性を検証するための実証実験を実施し、その後に行ったアンケートの結果を発表した。

自然に触れたことや質の高いアートを鑑賞したことは、88%の参加者が「仕事面」に良い影響を与えたと回答した。自然に触れ心身をリフレッシュできたことや、アートからインスピレーションや刺激を受け取ったことなどがその理由として考えられるという。

  • 仕事面への影響 引用:イトーキ

また体を動かす機会も、92%の参加者が「ウェルビーイング」に良い影響を与えたと回答した。同社はこの結果について、特定の要因ではなく、島での様さまざまな体験の影響が積み重なって、ウェルビーイングの向上につながったと考えている。

  • ウェルビーイングへの影響 引用:イトーキ

成⻑意欲が実施前と⽐較して最⼤22%アップしたうえ、⼼理的ストレスが最⼤38%ダウンしたほか、その他の効果項⽬においても実施4週間後でもベースラインよりも良い状態が維持されたことが明らかとなった。

職種別にみると、主観的幸福感や心理的ストレスは、クリエイター系の職種(デザイナーなど)がその他の職種と比べて、より良い影響を受けているという結果に。クリエイター職の人がその他の職種と比べて、ワーケーション後に、より自分の専門性を高めたいという成長意欲の向上がみられたという。

一方で、仕事での積極性はクリエイター職よりもその他の職種の方が、大きな向上がみられた。同社は、この結果に対して、アートを観賞して、クリエイター職は専門性を追求しようと思うのに対し、その他の職種は、より新しく、面白いことに挑戦したいと思うようになるのではないかとの見方を示している。

  • 職種間で特徴的な差が見られた項目 引用:イトーキ