NTTとNTTデータは1月23日、市民が気軽にまちづくりに参加できる新しい仕組みの実証実験を同日より八日京(東京)、京橋(大阪)、幕張(千葉)の3カ所で開始することを発表した。
同実証実験は、スマホアプリ「みんなのスマートシティ」の「地域クエスト機能」により、市民が「まちの活性化」や「まちの課題解決」にアプリから参加できて楽しみながら取り組める新しい体験を提供するもの。今回は、3エリアで市民にクエストに参加してもらいながら、アプリおよび機能の有用性や使い勝手の検証を行っていく。
同アプリは、まちと人との接点となるもの。アプリを通してまちに関わるハードルを下げることで、多くの人が自分のまちに関心を持ち、楽しみながらまちのために行動できる世界を目指しているという。
今回の実証実験で主に活用・検証する「地域クエスト機能」は、まちの市民・法人双方に関わる「まちの活性化」や「まちの課題解決」を、アプリを通じて誰もがプレイできるクエストとして提供できるようにするもの。
市民は、アプリからクエストに参加し、「地元民だから知っているおすすめスポットを紹介しよう」「子どものためにまちの不安全を見つけよう」などテーマに沿った写真を撮影してアプリ内の地図に投稿。同じテーマの投稿を一つの地図に集め、情報や意見を交換することで、みんなの力でまちの新たな魅力発見やアピールをする、困りごとへの気づきや解決を実現するなどして、自分が関わるまちを居心地良いものにしていくものだという。
両社は、今回得られる成果をもとに、2023年度の商用サービス開始を目指し、全国の地域関係者や企業、自治体を募るとともに、今後も同アプリを通じた発信や行動、市民参加の促進により、地域主体の持続的なまちづくりの実現を推進していきたい考え。