米Twitterが低迷する広告事業を強化するため、広告主向けの新しい奨励策を提供しているという。Wall Street Journalが1月13日に報じたところによると、Twitterは最大25万ドルの広告費に対して、同額相当の広告サービスを無料提供する奨励策を提供し、2月28日までに満額となる50万ドル分の広告を掲載するという条件が入っているという。

このインセンティブは、重要な販売期間となるスーパーボウル(Super Bowl)の週のプロモーションツイートの購入に使うことができるという。

スーパーボウル期間中、Twitterを使って広告キャンペーンを展開する企業は多く、同イベントはTwitterにとって年間で最も売り上げが得られる日だとWSJは記している。第57回となる今年のスーパーボウルは、2月13日に開催される予定だ。

2022年12月には、Twitterが50万ドルの広告を購入した広告主に、50万ドル分を無料で上乗せするなどの奨励策を展開することが報じられていた。

2021会計年度のTwitterの売上は50億7700万ドルで、88%を広告が占めている。Twitterにとって広告は重要な売上源だが、Elon Musk(イーロン・マスク)氏の買収による不確定さなどから、大口の広告主が契約を見送っていると報じてられている。

なお、同社では先日オプトイン方式の有料制サブスクリプションで、アカウントに青いチェックマークを追加したり、ツイートを編集などの機能を利用したりすることができる「Twitter Blue」を日本でも提供を開始している。